演出のことば

十二年ぶりに自分で書いた作品を上演する機会に恵まれました。
作品を創りながら自分の少年時代を思い出しています。
小中学生の頃に行った夏休みのキャンプや親元を離れて過ごした高校の寮生活などです。
高校生の頃、千葉県内の寮から実家がある仙台市に帰省するさい、海が見える常磐線を好んで利用していました。常磐線は福島第一原発がある太平洋側を通っているので、わたしが乗っていた上野駅から仙台駅までの全線は今も開通していません。
もし全線開通したらもう一度乗ってみたい。こうして思い返してみると、普段は直視したくないような記憶もよみがえってきます。『少年王國記』は無人島でサバイバルする少年たちを描いた虚構の世界ですが、「なぜ人は人と、対立するのか?」という大人の社会にも起こりうる人間ドラマを描いています。
そして物語の中にわたしの少年時代の記憶の断片が挟まっています。ぜひ多くの方にご覧頂けたら嬉しいです。

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